ひろせ日記
相続が大変だ!節税よりも大切なこと2
こんばんは。
さて、前回、前々回は、相続税の増税と、節税よりももっと大切なことがある。ということについてお話ししました。
相続(対策)において、節税よりも大切なこと。 それは、『1.相続争いを防ぐ事』と『2.納税資金の確保』だと。
前回、お話したように、多くの家庭では、資産の多くを不動産が占めるという事がわかります。 なぜ、資産の多くが不動産である事と、『相続争いを防ぐ事』および『納税資金の確保』が関係するのでしょうか? 答えは単純です。
まず、『1.相続争いを防ぐこと』に関して。 「不動産は、分けにくい」ということ。 現金であれば、単純に相続分にしたがって分けることができます。 ところが、不動産はなかなか分けにくい。
他に、預貯金、有価証券などの財産があれば、仲良く分けることもできるでしょうが、、、
もちろん、不動産を各相続人が、相続分に応じて共有することはできます。 しかし、現実的ではないですよね。
特に、相続人のうちの一人が、居住している建物や、相続人の事業用の不動産なんかの場合、遺産分割がうまくいかないと、困ります。 住むところが無くなったり、事業が立ち行かなくなってしまいます。 不動産は、その人が相続しないと困るのに、他の相続人に分け与える財産がない!
よくあるケースです。
結局、不動産を売却して代金を分けたり、相続分に相当する金銭を、他の相続人に支払う代わりに不動産を相続させてもらう。などの負担を強いられます。だから、相続財産が不動産のみ(特に居住用)の場合には、事前の対策が重要です。
次に『納税資金の確保』との関係について
相続税が課税される場合、原則として「相続税は現金で納めなければならない」とされています。仮に、相続財産が不動産ばかりだった場合、納税資金確保のために、不動産を売却することになります。
といっても、そんなに直ぐに不動産が売れる訳ではありません。売り急ぐと、買いたたかれて、思ったより安い値段で売却することになるでしょう。また、不動産の売却には様々な費用や税金がかかります。結果、思ったより手元に残るお金が少ないという事はよくあります。
反面、不動産は相続税の節税対策としてとても有効です。 だから、納税資金をうまく確保しておくことが、大切だとも言えますね。
相続において『相続争いを防ぐ事』と『納税資金の確保』が大切だということがお分かりいただけると思います。
優先順位としては、
- 相続争いを防ぐ
- 納税資金の確保
- 節税対策
じゃないのかな。と思います。そして、それらは、関連しているのだと。
じゃぁ、どうすればいいの?という事は、またの機会に、お話したいと思います。
相続が大変だ!シリーズ
初回相談無料
お気軽にお問い合わせください
オンライン相談も承ります!